漫風夜話

漫画に関連した過去の思い出や日常をエッセイ風に綴る。

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夜話-07「髪はビートルズ」と70年代

「週刊モーニング」(3月11日(木)発売)でかわぐちかいじ氏待望の新連載「僕はビートルズ」が始まった。講談社のMANGA OPEN新人賞受賞作で藤井哲夫原作をマンガ化したものである。MANGA OPEN審査員を務めるかわぐち氏は、選考時からこの原作を絶賛されたようだ。ロックとギターとビートルズをこよなく愛す師匠は自宅兼プロダクションの地下に音楽スタジオもお持ちだ。


1969年、明治大学漫画研究会に在籍中「夜が明けたら」(少年画報社ヤングコミック)でデビュー、直後に描かれた短編(直次郎シリーズ)をまとめた「風狂えれじい」「死風街」(北冬書房)は映画的技法で殺伐とした空気感(風)をつかみ取る事ができ、少し荒いタッチと台詞が70年代の漫画家志望者をとりこにした。現在と画風は違い、マイナー的で劇画風、その後「黒い太陽」で戦前、戦後の荒廃した日本を2人の主人公(ジャコ万と鉄)で描いている。(後に出世作「沈黙の艦隊」はジャコ万と鉄同様、最初は海江田と深町の男の世界を描きたかったと聞く)


70年代は世界のあらゆる文化のエポックで音楽で言えばザ・ビートルズは1970年4月に解散。グループサウンズで一世風靡したザ・タイガースは1971年に解散している。団塊世代の多く、この当時の男子高校生はビートルズやグループサウンズの影響を受け、ヘアーはマッシュルームカット(真ん中分け、やや長髪)にするものが多く、親や学校からの反感をくらったものだ、さらにジョン・レノンやヒッピーの影響を受け肩まで伸ばしていた。私も北海道の実家に帰省時、「髪を切れ」と母親にハサミをもって追っかけられた事を思い出す(当時はまだ世間体があり人の目を気にする親が多かった)。その後も今日迄、髪は少なくなったが真ん中分けは当時のなごりで、それこそ「髪はビートルズ」の気分だ。

当時かわぐちさん(先生と呼ぶとあまり良い顔されなかったのでアシスタントの連中は「さん」づけで呼んでいた、今は恐れ多くて言えないが・・・でも3年程前にご自宅でお会いした時はやっぱり「さん」づけで呼んでしまった)は、東小金井のアパート1階を仕事部屋にしていて私を含めアシスタント6人程いたが、長髪やアフロなどまるでバンドをやってる連中かヒッピーのたまり場的様相で、しかも深夜遅くまで煌煌と灯りがついていたので、ご近所はどのように思われていただろうか?

団塊世代にとって70年代は青春で人生のキーポイントだった。
「僕はビートルズ」はまだ始まったばかりだがザ・ビートルズがデビューした1960~70年代を描かれるのではなかろうか、あの時代を思い出しつつ今後の展開を楽しみにしたい。

*かわぐち氏の作品を網羅した「僕たちの好きな かわぐちかいじ」(宝島社)が2月に発売された。この1冊でかわぐちかいじ氏全作品の一端を把握できる。
(歩) 2010.3.12


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