漫風夜話

漫画に関連した過去の思い出や日常をエッセイ風に綴る。

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夜話-03 夢と希望

「21世紀は凄いぞぉ!」と小学校の校長は熱く語り始めた。
坊ちゃん刈りやオカッパ頭のガキどもは手塚治虫の漫画に出てくる未来都市を創造していた。高層ビルを背景に乗り物が空中を自由に飛んでいる、人造ロボットが人間の手助けをしている、そして何より豊かな生活を送っていて皆幸せに満ちている。「私が眼の黒い内にその世界を見てみたい、君たちはいい時に生まれたなぁ」ハゲ頭の校長は羨ましそうに壇上から私らを見渡した。

「21世紀は凄いぞぉ!」しばらく校長の言葉が耳から離れなかった。ようやくテレビが一般家庭に普及し始めた頃だ。ガガーリンは人類で初めて宇宙飛行を成功させ、ジョン・F・ケネディは月面着陸を導いた1960年代の頃だ。

21世紀まではまだ時間があったが着実に未来は開けていると信じて疑わなかった。良くいえば小学校校長は私らに夢と希望を与えてくれたのだ。

しかし今現実に21世紀に入って10年経つが、この間、逆に夢も希望も失ってしまっていくだけではないか、「21世紀は凄いぞぉ!」はどこへ行ってしまったのだ。
少しは便利になったけれど人々の暮らしは年々悪くなり、心も荒み凶悪犯罪が横行しロクなもんではない。何が一体どうしてしまったんだろう、時計の針は終末へと向かっているのだろうか?ならば「20世紀少年」ではないが時計の針を逆回しにして昭和の少年時代に戻してほしいものだ。皆貧乏だったが夢と希望に満ち溢れていた。

いまさら懐古主義に走っても仕方がないがせめて明るく楽しい漫画で夢を語るしかないのか・・・
(歩) 2010.1.7

神戸長田に漫画塾を始めました。
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